交通事故に強い弁護士とは?
最近の弁護士は、自分の強みをはっきりしてきています。債務整理に強いとか、交通事故に強いとか、専門性があります。
特に交通事故に強い弁護士は、医学的な知識に豊富であったり、医者との面識があったり、後遺障害診断書の書き方、申請手続きのポイントを押さえております。
他の弁護士よりも、高い後遺障害等級を認定してもらえる可能性が高くなります。
また、物理学的な側面から、過失割合を被害者側を下げることもできます。つまりボディの変形具合から、衝突時の速度や角度などを逆解析して、被害者に有利な方向へ論理的に主張してくれるのです。
専門性が高い弁護士は、医学書等を読み込んでおりますので、医学の知識も豊富で、被害者の痛みや心の苦しみを共感してもらえるので、話が通じやすく、親身に聞いてもらえていると感じることができるのです。
交通事故に強い弁護士は先を見通すことができます。等級認定には難しい点もありますが、事前に何を準備すればよいのか、被害者に教えてくれるので、後遺障害申請がスムーズに進ことが多いのです。
何を医師に書いてもらう必要があるのか、治療の受け方、病院の選び方まで、交通事故弁護士は多くの経験があるので、適切なアドバイスをできます。
交通事故に強い弁護士の探し方
交通事故に強い弁護士は、ポータルサイトで紹介されているので、ここから弁護士を選ぶとよいでしょう。
交通事故で後遺障害が残った場合
交通事故の被害者になってしまうと、けがの治療をしても症状が改善せず、症状固定と医師に診断されます。症状固定とは、これ以上治療しても改善がみられないという症状です。
今後の将来にわたり、生活に支障が出る後遺障害が残ってしまうケースも少なくありません。
こうしたケースでは、その後遺症が後遺障害認定されることで通常の入院や通院の慰謝料とは別に慰謝料を加害者に請求することができます。
また、後遺障害が残ってしまったことで仕事に影響し、交通事故に遭わなければ将来的に受け取れたはずの所得が減ってしまうことが考えられますので、後遺傷害認定されると逸失利益として減った収入を相手に損害賠償請求することができます。
これらの後遺障害慰謝料や逸失利益については、認定等級により請求できる金額が違ってきます。損害賠償を請求するには、まずはその後遺症が後遺障害認定されることが必要です。
後遺障害等級認定とは
後遺障害認定は、自賠責保険の会社に対して申請します。手続きは示談交渉の相手となる加害者側の保険会社に申請を任せることもできますが、被害者が自分で請求することもでき、これを被害者請求と言います。
被害者が自分で後遺障害認定の手続きをすれば、示談交渉の中で提示される慰謝料はじめ賠償金について金額が正当かどうかを見極めやすくなります。
交通事故の被害者になってしまったら、事故からあまり時間が経たないうちに交通事故に強い弁護士に相談しておくと、後遺障害認定申請の手続きについても役立つアドバイスがもらえて安心です。認定を受けるには、医学的にも弁護士が知識を必要としており、慰謝料増額にも重要なポイントとなります。
表1:後遺障害等級と慰謝料一覧
等級 | 自賠責基準(万円) | 任意基準(推定)(万円) | 裁判基準(万円) |
第1級 | 1,100 | 1,600 | 2,800 |
第2級 | 958 | 1,300 | 2,370 |
第3級 | 829 | 1,100 | 1,990 |
第4級 | 712 | 900 | 1,670 |
第5級 | 599 | 750 | 1,400 |
第6級 | 498 | 600 | 1,180 |
第7級 | 409 | 500 | 1,000 |
第8級 | 324 | 400 | 830 |
第9級 | 245 | 300 | 690 |
第10級 | 187 | 200 | 550 |
第11級 | 135 | 150 | 420 |
第12級 | 93 | 100 | 290 |
第13級 | 57 | 60 | 180 |
第14級 | 32 | 40 | 110 |
上記の表をみていただけるとわかるように、等級が違うことで慰謝料はかなり変わってきます。さらには、弁護士基準で慰謝料を獲得できるかがポイントになります。
また既に後遺障害認定がされているケースでも、交通事故問題が得意な弁護士の先生であれば医療の知識も豊富で、その認定等級が正当なものかどうかをチェックしてもらえます。その上で不服の申し立てや認定等級の再申請など、被害者にとって有利に交渉ができもらえる賠償金の額が最大限にひきあがるように尽力してもらえるはずです。
交通事故の損害賠償請求では被害者がひとりで交渉すると損をしてしまうケースが多いので、交通事故弁護士のフォローが大切です。